IPA、中小企業におけるクラウドサービス安全利用の手引き文書などを公開


 独立行政法人情報処理推進機構(以下、IPA)は25日、中小企業でのクラウドサービスの安全な利用と、そのために必要なクラウド事業者からの情報開示に参考となる文書を作成したと発表した。同日より、IPAのWebサイトで公開している。形式はPDFファイル。

 このうち、中小企業でのクラウドサービスの安全な利用に向けた文書では、クラウドそのものに対する説明と、メリット・デメリットの解説などを行っているほか、クラウドサービスの活用事例、利用イメージを紹介。また、クラウドサービスの活用によって、経営上の課題解決のヒントになるものを紹介したり、クラウドサービスの導入検討時に確認しておくべき項目を、利用側の使用範囲、利用準備と、提供側の条件の3領域に分けて整理・解説したりしている。

 さらに巻末には、「中小企業のためのクラウドサービス安全利用チェックシート」が付属されているので、これを用いて状況を確認することも可能になっている。

 一方、クラウド事業者向けには、中小企業におけるクラウドサービスの安全利用の視点から、開示が望まれる情報項目を提示し、開示の方法についても案を示している。

関連情報
(石井 一志)
2011/4/26 06:00