インフォコムとMBSD、事業継続サービスを融合して提供


 インフォコム株式会社と三井物産セキュアディレクション株式会社(MBSD)は19日、事業継続サービス分野で協業すると発表した。顧客の事業継続体制の整備に関する効率的な取り組みを支援する「スタートソリューション」サービスの提供を同日開始する。

 両社はこれまで個別の事業継続サービスを提供してきたが、これらを融合し、事業継続に関して「何から着手すれば良いのか?」「どのようにすれば効率的に体制を構築できるのか?」といった声に応える。

 具体的には、インフォコムの災害・緊急時人的管理サービス(人の安否確認と事業継続のために行動できる人材の把握/確保)と、MBSDの組織的管理サービス(事業継続ルール・行動指針などの策定・周知徹底)を融合する。

 インフォコムの災害・緊急時人的管理サービスでは、緊急連絡/安否確認SaaS「エマージェンシーコール」により、緊急連絡、安否状況確認、要員招集などを支援する。価格は初期費用20万円+利用料4万円/月から。MBSDの組織的管理サービスでは、BCP(事業継続計画)策定コンサルティングにより、基準・規定に対するアドバイス、現状調査、BCP策定を支援する。価格は80万円から。

 両社の既存顧客ならびに新規顧客へ提供。これから事業継続体制の構築を始める顧客から、すでに構築済みでありながら見直しを検討する顧客まで幅広く対応するという。

 また、今回の「スタートソリューション」は、「計画の立案」「ソリューションの実装」など初期段階フェーズに焦点を当てたサービスで、2012年度末までに50社への導入を目指すとともに、今後も事業継続マネジメントの実効性を高める「訓練支援」「訓練後の改善アドバイザリー」といったサービスを共同で展開していく考え。

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(川島 弘之)
2011/4/19 15:05