ベリサイン、SaaS型WAFサービス「Scutum」で最大100Mbpsに対応
日本ベリサイン株式会社(ベリサイン)は12日、SaaS型Webアプリケーションファイアウォール(WAF)サービス「Scutum」のサービスを強化すると発表した。対応トラフィックを従来の10Mbpsから100Mbpsへと拡充し、対応Webサイトの幅を広げている。
Scutumは、WAFのSaaS型サービス。ハードやソフトを用意することなく、ユーザー側でDNS設定を変更するだけで、短期間で導入できる。導入時にWebサイトへの影響も全くなく、面倒な運用をアプリケーション診断に精通したセキュアスカイ・テクノロジーが代行してくれるのがメリット。同社は日々脆弱性の情報を分析しており、新たな脆弱性を発見した際には防御シグネチャを見直し、迅速にScutumで対応できる体制を整えているという。
2010年6月の発売以来、サービスを利用するにあたって対応トラフィック(10Mbps)を超えてしまうケースも見受けられたため、今回処理能力を100Mbpsに増強。これにより、国内Webサイトの99%以上で利用できるようになったとしている。
併せて、要望の多かった攻撃の傾向を月次で報告するオプションサービスも開始する。これにより、管理画面でのブロック履歴だけでなく、より俯瞰(ふかん)的な傾向の変化をとらえられる。
従来の対応トラフィックと価格は、ピーク時500kbpsまでで35万6706円/年、500kbps~5Mbpsで71万5806円/年、5Mbps~10Mbpsで153万2160円/年。これに加え、10Mbps~50Mbpsで177万1560円/年、50Mbps~100Mbpsで237万60円/年を新たに追加している。
オプションの月次レポートサービスは25万2000円/年。