Symantec、仮想化環境に対応したソリューション最新版「Symantec Endpoint Protection 12」
Symantecは、大規模組織向けセキュリティソリューション「Symantec Endpoint Protection」と中小規模組織向け「Symantec Endpoint Protection Small Business Edition」の新バージョンを発表した。今回「Endpoint Protection」製品では初めて同社コンシューマ製品に搭載しているレピュテーション技術を採用。また、新たに仮想化技術に対応し、仮想インフラを保護するセキュリティ機能を備えた。英語版ベータは4月にリリースする見込み。日本語版の予定は現在のところ発表されていない。
「Symantec Endpoint Protection 12」では、基準イメージのホワイトリストを作成し、「Insight」のローカルキャッシュを維持し、スキャンと更新をランダム化することで、仮想クライアントを自動的に識別して管理する。これにより、仮想ホストの負荷を劇的に軽減し、AV ストームや同時スキャンによるシステムリソースの不足を回避、システムをより高速で応答性を高く保つことが可能になるとしている。SymantecはVMware vShieldテクノロジーにおける仮想化の高い認知度と内部監視機能を最大限に活用すべく、VMwareと緊密に連携して開発を進めているという。
また、最新版「Symantec Endpoint Protection 12」では、新たにクラウドベースのレピュテ―ション技術「Insight(インサイト)」を採用したことにより、定義ファイルベースの対応では追いつかなくなっている脅威を正確に検出し、遮断することが可能だとしている。
Symantecの「Insight」は、1億7500万を超える同社ユーザーのコンピューターから入手した匿名のソフトウェア採用パターンを分析し、25億を超える固有のソフトウェアファイルのセキュリティ評価を算出し、オンライン・レピュテーション・データベースに蓄積する。また、ハイブリッド動作評価エンジンである「SONAR 3」と評価の共同プロファイルに基づいて、ゼロデイ型やターゲット攻撃型の脅威を遮断するとしている。
現在、「Symantec Endpoint Protection 12」は招待者向けベータ版の段階にあり、パブリックベータは2011年4月に提供される見込み。製品版リリースは2011年後半を予定しており、世界各国におけるシマンテック公認付加価値リセラー、ディストリビュータ、システムインテグレーターなどを通じて販売する。
パブリックベータについては、同社「Symantec Endpoint Protection 12」の製品情報ページからBeta Programに登録することで、情報が提供される。