ウェスティンホテル東京、テレプレゼンスの時間貸しサービスを開始

誰でも利用可能、ホテル他施設と併用で付加価値を


ウェスティンホテル東京の「パブリック・テレプレゼンス・ルーム」

 ウェスティンホテル東京は27日、印Tata Communications(以下、Tata Com)および米Ciscoの提携により、日本初となる「パブリック・テレプレゼンス・ルーム」を開設。高精度なテレプレゼンスを時間貸しするサービスを開始した。Tata ComのテレプレゼンスネットワークとCiscoのテレプレゼンスシステムを採用している。

Tata Com 製品開発部長のクリストファー・ステファン氏ウェスティンホテル東京 宿泊部長の越川慎一氏

 テレプレゼンスとは、ビデオとオーディオを使用するビデオ会議システムのこと。高品質の音声と映像を通じて、世界中どの場所からも会議に参加 し、あたかも同じ会議室にいるような臨場感を実現する。

Tata Comの通信回線を通じて、約80カ所の拠点と接続できる

 「パブリック・テレプレゼンス・ルーム」は、テレプレゼンスを導入していない企業や宿泊客など、一般に向けて時間単位で提供するサービス。 Tata Comの通信回線を通じて、同社が開発した幅広いテレプレゼンスネットワークに接続する。Tata Comが保有する5大陸29拠点のパブリック・テレプレゼンス拠点や、Tata Comと相互接続しているキャリアが構築した企業内プライベートテレプレゼンスと接続可能。その拠点数は現状グローバルで約80カ所ほどだが、「現在他キャリアとの相互接続も検証中」(Tata Com 製品開発部長のクリストファー・ステファン氏)なほか、ビジネスタブレット「Cisco Cius」との接続も進めているため、今後も活用の幅は広がる見込み。

スターウッド ホテル&リゾートが開設した14施設

 ウェスティンホテル東京をはじめ、100の国と地域に1025軒のホテルを運営するスターウッド ホテル&リゾートは、2009年にTata Comと提携し、業界初となる「パブリック・テレプレゼンス・ルーム」の開設を世界各地のホテル内に進めてきた。すでにシェラトン・センター・トロント(カナダ)、W・シカゴ・シティ・センター(米国)、シェラトン・オンザパーク(豪州)などで開設しているが、国内では今回が初。これで14施設目となる。

 ウェスティンホテル東京 宿泊部長の越川慎一氏は、「高価で容易には導入できず、基本的に導入した企業内で従業員しか使えないテレプレゼンスを一般公開することで、より気軽なテレプレゼンス環境を提供したい」と狙いを説明。「サービス単体での目標は掲げていないが、当ホテルの他施設との併用を可能にすることで、付加価値としてホテル業の競争力を高めていきたい」と目標を語った。

 利用価格は、5万2500円/時間。Tata Comのポータルサイト(英語)から予約して利用する。なお、ウェスティンホテル東京では開設を記念して、2月1日~4月30日の間、20%オフ(4万2000円/時間)、フリードリンク無料(通常5000円)、特別ルームレート(コーポレート・レートを持たない企業向けの特別宿泊料金)の3特典が得られる「テレプレゼンス・トライアルキャンペーン」を実施する。

ホテル内の他施設と併用が可能予約方法やキャンペーンについて
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