日立情報、クラウド型FAXサーバー「IfesMate」


 株式会社日立情報システムズ(日立情報)は13日、クラウド型のFAXサーバーソリューション「IfesMate」の提供を開始した。

 IfesMateは、FAXサーバーの機能を申し込みから最短5営業日で利用できるクラウド型サービス。「紙媒体のFAXを情報管理するために大手企業ではFAXサーバーが利用されているが、初期費用が大きく中堅・中小企業では利用しにくい」(同社)ことから、安価な月額費用で利用できるクラウドとして提供する。

 他社のクラウド型FAXサービスが大量の送受信を想定するのに対して、IfesMateでは金融業向けFAXサーバー構築実績を生かし、さまざまな業務で利用されることを前提に機能の充実を図った。特に、承認機能、権限ロール機能などのセキュリティを充実させ、「FAXによる情報漏えいや誤送信などを心配する企業におすすめ」とする。

 送受信の履歴が自動でデータベースに登録されるため、過去に送受信したFAXの検索・確認が容易で、コンプライアンスや業務効率を向上。クラウドサービスなので、突然のFAX急増にも回線やサーバーの増強を意識することなく対応できるのがメリットだ。

 FAX送受信機能としては、Office文書やPDFをIfesMateのWeb画面へアップするだけで、指定したあて先に送信できる手軽さを実現。逆に受信したデータはPDF形式に変換され、Web上で内容を閲覧できる。担当者に受信を通知する機能も備え、受け取り漏れを防止する。

 また、送受信情報を一定期間Web上で閲覧できるほか、期限を過ぎたデータもDVD-Rに保存しセキュリティ配送サービスで提供するデータ保存機能も用意している。

 価格は、初期費用が10万円(税別)から。月額費用が15万円(同)/法人から。加えて、利用ユーザーIDごとに400円(同)、設定するFAX番号ごとに2000円(同)などが必要となる。

 日立情報では、IfesMateを日立グループのクラウド体系「Harmonious Cloud」の1つとして拡販し、2012年度末までに100社、累計売り上げ4億円を目指す。

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