NTTデータ、AIGエジソン生命の新営業支援システムをクラウド構築


 株式会社NTTデータは2日、AIGエジソン生命の新営業支援システムをクラウドで構築したと発表した。「Salesforce CRM」と「Force.com」が活用され、11月29日より正式稼働している。

 新営業支援システムは、営業社員約4000名、保険代理店約9000名が利用する大規模なもの。顧客管理・商談・既契約リストなどの機能をSalesforce CRMの標準機能で実現。保険設計・申込書機能を、保険業務特有の規定チェックや保険料計算などのビジネスロジックをシステム化して、Force.com上に実現した。

 NTTデータによれば、「同機能をForce.com上に実装した業務アプリケーションは生保業界初で、開発規模も世界規模だった」という。

 さらに、営業支援システムと連携するWeb申込みシステムも同一プラットフォーム上に開発。営業支援システムとの部品の共通化を図り、開発工数を削減している。

 開発にあたっては、NTTデータがシステムインテグレーションと、販売代理店としてSalesforce.comライセンスを提供。Salesforce.comとアピリオもコンサルティングと一部開発を担当し、各社の協力の下、同規模の通常システム開発よりも期間を短縮。一部アジャイル開発方式を採用しながら、およそ10カ月で構築したという。

 AIGエジソン生命は、「当社が目指すのは、Force.com上にすべての業務アプリケーションを構築すること」とし、今後もクラウド化を進める意向を見せている。

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(川島 弘之)
2010/12/2 18:22