さくら、専用サーバーの自社開発モデル刷新、「Citrix XenServer」も提供開始


 さくらインターネット株式会社は、専用サーバーサービスで提供する自社オリジナルサーバーをリニューアルし、スペック増強とプラン改定を12月9日に実施すると発表した。OSプランも拡充し、新たに仮想化ソフト「Citrix XenServer」の提供も開始する。

 「専用サーバ」の「ベーシック」プランおよび「RAID」プラン、複数台サーバー構成用の「専用サーバPlatform St」レンタルサーバープランで提供する自社開発のオリジナルサーバーについて、CPUのマルチコアXeonへの統一や、標準搭載メモリー容量の増強などを行う。

 新たに提供する「DualCore Xeonモデル」は、CPUにDualCore Xeon E3110 3.0GHzを採用、メモリーは標準で4GBとなり、従来の2GBから増強した。最大8GBまで拡張可能だ。また、上位の「QuadCore Xeonモデル」は、CPUがQuad Core Xeon X3430 2.4GHzで、標準メモリー容量は4GBと同じだが、最大で16GBまで拡張可能となっている。

 各プランの料金は、「ベーシック」プランの「DualCore Xeonモデル」が初期費用7万9800円、月額料金8800円。「QuadCore Xeonモデル」が初期費用10万9800円、月額料金9800円。HDD容量はいずれも500GB。

 「RAID」プランでは、「DualCore Xeonモデル」が初期費用9万9800円、月額料金9800円。「QuadCore Xeonモデル」が初期費用12万8800円、月額料金1万800円。HDD容量はいずれも500GB(RAID1)。

 「専用サーバPlatform St」プランは、「DualCore Xeonモデル」が初期費用9万9800円、月額料金1050円。「QuadCore Xeonモデル」が初期費用12万8800円、月額料金2100円。HDD容量はいずれも500GB(RAID1)。なお、別途、基本プランの申し込みが必要となる。

 新たなOSプラン「Citrix XenServer 5.6」(無償版)も追加し、物理サーバー上で複数の仮想サーバーを構築できるようにする。サポート範囲は、さくらインターネットが提供する物理サーバーと、Citrix XenServerハイパーバイザーまで。なお、仮想サーバーを構築するには、物理サーバーとは別のIPアドレスを追加で申し込む必要がある。OSプランとしてはこのほか、「Ubuntu 8.04」を「Ubuntu 10.04」にバージョンアップするとともに、同バージョンの64bit版も新たに提供を開始する。

 さくらインターネットでは9月、仮想専用サーバーサービス「さくらのVPS」の提供を開始している。今回の専用サーバーサービスにおけるCitrix XenServerの提供、さらに今後リリース予定のIaaS型パブリッククラウドサービス「さくらのクラウド(仮称)」により、仮想化サービスのさらなる拡充を目指すとしている。

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