Amazon EC2でGPUインスタンス「Cluster GPU Instance」が利用可能に


Cluster GPU Instanceで採用されているTesla M2050

 米Amazon Web Services(AWS)は15日(米国時間)、IaaS型サービス「Amazon EC2(Elastic Compute Cloud)」のメニューに、GPUリソースを提供する「Cluster GPU Instance」を追加したと発表した。これによって、グラフィックス処理以外の分野にGPUを適用するGPGPU(GPUによる汎目的計算)を、クラウド環境でも利用可能になる。

 Cluster GPU Instanceでは、1つのインスタンスあたり、クアッドコアのXeon X5570を2基、22GBメモリ、1.69TBのストレージ、10Gigabit Ethernetを提供。さらに、Fermiアーキテクチャを採用したNVIDIAのGPGPUモジュール「Tesla M2050」が2つ提供される。価格は、1時間あたり2ドル10セント。

 なお、今回のサービスで利用されているTesla M2050は、ストリーミングプロセッサ(CUDAコア)を448基搭載し、515Gflopsのダブルプレシジョン浮動小数点性能(ピーク時)を備えるGPGPU向けのモジュール。業界でもGPGPUの活用が進みつつあり、発表されたばかりのスーパーコンピュータ性能ランキング「TOP500」の第1位を獲得した「天河一号」にも、NVIDIA製のGPUが使われている。

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