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Preferred Networks、民間企業として国内最大級のプライベートスーパーコンピューターを9月から稼働
NTT Comグループのマルチノード型GPUプラットフォームを採用
2017年9月20日 15:31
株式会社Preferred Networks(以下、PFN)は20日、自動運転技術やがん診断をはじめとした深層学習(ディープラーニング)などの研究開発用プライベートスーパーコンピューターを構築し、2017年9月から稼働したと発表した。
構築したスーパーコンピューターは、NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)と株式会社NTTPCコミュニケーションズの高速演算処理(GPU)プラットフォームを採用し、計算ノードにNVIDIA Tesla P100を1024基搭載。理論上のピーク性能は4.7ペタフロップスで、民間企業のプライベートな計算環境としては国内最大級としている。
PFNでは、深層学習の研究開発や関連技術の迅速な実用化のため、最新GPUによる高速かつ潤沢な計算環境を必要としていた。また、GPUの稼働にあたっては、高電力の確保、排熱処理、ネットワークの高速化が課題となっていた。
これらの課題を解決するため、PFNはではGPUサーバーにおける技術力と実績、データセンター構築ノウハウを持つNTT Comグループのマルチノード型GPUプラットフォームを採用し、PFN独自の並列分散学習技術「ChainerMN」を活用するための大規模なマルチノードの深層学習用研究開発基盤を構築した。
PFNでは、今回構築したプライベートスーパーコンピューターを活用し、オープンソースの深層学習フレームワークChainerの高速化を進めるとともに、大量の計算資源を必要とする交通システム、製造業、バイオ・ヘルスケア分野での研究開発をより一層加速させるとしている。また、今後は次世代GPU「Volta」ベースのNVIDIA Tesla V100の導入も検討を予定する。