安心で住みやすい街づくりを目指して――、穴吹ハウジングサービスとNECソリューションイノベータが実証実験

　株式会社穴吹ハウジングサービスとNECソリューションイノベータは26日、顔認証技術などを用いて、「地域の安心安全・住みやすい街づくりの実現に向けて、地域のつながりと活性化を支援するプラットフォーム」の実証実験を共同で行うと発表した。期間は6月26日から7月31日まで。

　両社では2016年11月より、オープンイノベーションへの取り組み始めており、今回の取り組みもその一環。“マンションを含む地域の安心安全と住民の生活の向上を目指したつながりを支援するプラットフォームに関するコンセプト”の検証を目的として、NECグループが持つ顔認証技術などのICT技術を利用した管理システムを、マンション生活学習館「あなぶきPMアカデミー」（香川県高松市多賀町）、および、あなぶきグループが所有する賃貸物件に導入する。

　具体的には、物件に防犯カメラを設置し、事前登録された住民の顔データをもとに、入退館の制御を行うほか、住民の年齢や家族構成に応じ、必要な情報をサイネージを通して提示する。

　また、行政と提携し、地域の不審者情報などの注意喚起を行うほか、誰が何時ごろに通過（外出）したかなどが把握できることから、認知症の人の徘徊（はいかい）といった情報の共有を目指すとした。