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ISID・ソニーCSL・クウジットの3社、AI技術による大規模データ解析サービス「CALC」を提供開始

 株式会社電通国際情報サービス(以下、ISID)、株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所(以下、ソニーCSL)、クウジット株式会社の3社は30日、業務提携に基づき、ソニーCSLが開発した人工知能(AI)技術による大規模データ解析サービス「CALC」の提供を開始した。サービスは、ISIDによるCALCの解析ツール販売と解析・コンサルティングサービス提供、クウジットによるCALCの顧客向け教育プログラム提供で構成される。

 ソニーCSLでは、大規模で多様な実データから高精度な因果モデルを推測し、現状を把握してビジネスの施策決定を支援する独自のAI技術「CALC」を開発。CALCを適用することで、従来の解析手法では推定が難しいデータ内関係因子の直接的な相関が明瞭になり、経営上の選択肢を明確化できるため、より確度の高い意思決定を行えるとしている。

 CALCの技術は、過去数年間にソニーグループのエレクトロニクス、金融、エンタテイメントなどの広範な事業分野において、製造、設計、マーケティング、サービスなどの分析に適用、その有効性を実証しており、2016年度よりISID、ソニーCSL、クウジットの3社で、製造業やサービス業などの顧客企業において、製造プロセス・マーケティング・サービスなどに試験適用し、実績を積み重ねてきた。

 サービスにおいて、ISIDは顧客向け製品開発、営業推進、データ解析・コンサルティングサービス提供を、ソニーCSLはアルゴリズム開発などの機能・性能向上のための研究開発を、クウジットはCALCミドルウェア開発、データ解析・顧客向け教育プログラム提供をそれぞれ担当する。

 ISID代表取締役社長の釜井節生氏は、「ソニーCSL、クウジットとのオープンイノベーションによるCALC活用ソリューションは、当社顧客との試験適用を通じて、経営の課題解決のための仮説検証はもちろん、新たな打ち手の発見や示唆出しを可能とすることが既に実証されています。経営の意思決定に高度に活用できるAI技術CALCが、お客様に特別な価値をお届けできることを確信しています」とコメントしている。