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シーメンス、クラウドベースの産業用オープンIoTプラットフォーム「MindSphere」を提供

 シーメンス株式会社は10日、クラウドベースの産業用オープンIoTオペレーションシステム「MindSphere」の実証試験フェーズを完了し、4月から日本でもベータ版の提供を開始すると発表した。

 MindShpereは、幅広い分野の事業会社が、予防保全やエネルギーデータ管理、リソースの最適化などの領域で、デジタルサービスの基盤として用いることができるオープンなエコシステム。機械メーカーやプラント建設業などで、サービス目的で全世界の機械や設備をモニタリングすることや、ダウンタイムの削減、新しいビジネスモデルの提供を可能とする。

 MindSphereはシーメンスのデータベースサービスも担っており、工作機械の予防保全(Machine Tool Analytics)や、統合型ドライブシステム(Drive Train Analytics)などがある。

 また、シーメンスでは、装置や設備、プラントをMindSphereにつなげるために、産業用ゲートウェイ「Mind Connect Nano」を提供する。これは実証試験で得た経験を生かして開発に至ったもので、MindSphereにつなげるためのその他のオプションには、ソフトウェアの仲介をするソフトウェア開発キット(SDK)や産業用オートメーションシステムSimaticとの統合などがあり、いずれも将来的に市場に投入していく。