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アプレッソのクラウド/オンプレミス連携ツール、社内システムのWebサービスへセキュアにアクセス可能に

 株式会社アプレッソは8日、クラウド/オンプレミス連携ソフトウェア「Thunderbus」の新版「同 1.2」を発表した。

 Thunderbusは、特殊な機器やVPN通信などの導入、またそれに伴うファイアウォールの設定変更といったネットワーク構成の変更を行うことなく、オンプレミスとクラウドの連携を実現するソフトウェア。オンプレミス側とクラウド側のそれぞれにモジュールを配置し、簡単な設定を行うだけで、両者間のファイル連携を行うことができる。

 今回の新版では、クラウドサービスなどの社外ネットワークから、オンプレミス環境の社内システムにあるWebサービスに対し、セキュアなアクセスを実現するという。これにより、Webサービスの呼び出しによるクラウドサービスや社外ネットワークからの、リアルタイムなシステム間連携が可能になる。

 具体的には、クラウドサービス上にインストールしたThunderbus Serverと、オンプレミス環境にインストールしたHTTP Agentの間で、HTTPS/WebSocketによる仮想的なトンネルを作成し、Thunderbus Serverに対するHTTPSアクセスをHTTP Agentへ転送する。

 これにより、オンプレミス環境に設置され、オンプレミス側から外部に向けてHTTPS通信ができるだけで、グローバルIPを持たないWebシステムに対しても、クラウドや社外ネットワークからの直接アクセスが可能になるという。

 例えば、サイボウズの業務アプリクラウド「kintone」のWebhook機能と、Thunderbus HTTP Agent、オンプレミス側に配置したEAIツール「DataSpider Servista」のHTTPトリガーを組み合わせることによって、クラウド上にあるkintoneからオンプレミス側にあるWebサービスに対する呼び出しが、GUI上での開発のみで実現可能になるとした。