ニュース

DNP、アプリの開発時から公開後までワンストップでセキュリティを高めるサービスを提供開始

 大日本印刷株式会社(以下、DNP)は22日、アプリの開発時から公開後まで、ワンストップでアプリのセキュリティを高めるサービスの提供を開始した。

 サービスは、フランスPradeo Security Systems(以下、プラデオ)のアプリセキュリティサービスと、アプリの改ざんを防止するDNPの堅牢化サービス「CrackProof」を組み合わせて提供する。

 アプリの開発段階では、プラデオが提供する「アプリ自動監査サービス」により、未知の脅威からの攻撃を防ぐ振る舞い検査を実施する。アプリ開発者は、一般に公開されている汎用プログラムを使用してアプリを制作する場合があるが、悪意ある第三者がこの汎用プログラムにマルウェアを仕込む可能性がある。開発中のアプリの実行ファイルを「アプリ自動監査サービス」のクラウド上にアップロードすると、そのアプリのセキュリティ検証結果レポートが提示される。アプリ開発者は、自社のセキュリティポリシーに沿って設定した監査項目がクリアするまで、繰り返しセキュリティチェックを行うことができる。

 DNPのCrackProofは、アプリなどの不正な解析や改ざんを防止する堅牢化サービスで、金融、ゲーム、自動車などのさまざまな業界で採用されてきた。アプリ自動監査サービスでアプリのセキュリティチェックを行い、その後、アプリをCrackProofのクラウド上で処理することで、改ざんを防止する。

 また、アプリ公開後も、あらかじめアプリに組み込んだ「アプリ保護サービス」が、同じスマートフォンやタブレットなどにダウンロードされている他のアプリの危険度をチェックし、不正なアプリがある場合には、アプリの起動を停止させたり不正なアプリをアンイストールさせたりするように、アプリを設計することができる。約150万アプリの分析結果をもとにアプリの危険度を判定し、マルウェアによる情報漏えいを防ぐ。

 価格は個別見積り。DNPでは、サービスを自動車、金融機関、ゲームメーカー、HEMS各業界などのアプリを開発・提供する企業に向けて販売し、2020年度までの5年間で50億円の売上を目指す。