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マイクロソフトとヘッドウォータース、ロボットによる“おもてなし”サービス開始、顧客の顔を自動識別

「クラウド型“顧客おもてなしサービス”」のシステム構成図

 日本マイクロソフト株式会社と株式会社ヘッドウォータースは17日、実店舗運営事業者向けに「クラウド型“顧客おもてなしサービス”」を発表した。ロボット型デバイスとMicrosoft AzureのAI機能を組み合わせ、顔認識による顧客識別などを実現する。料金は「ライトプラン」が月額3万円(税別)から。2020年までに200社への導入を目指す。

 ヘッドウォータースのロボット向けアプリパッケージ「SynApps」と、Microsoft AzureのAI機能「Cognitive Services」を統合させたソリューション。ロボットやAIによる“おもてなし”を巡っては、各種の実証実験が進められているが、バックエンドのシステム開発コストが課題となっていた。今回発表したサービスはサブスクリプション型、かつ一部プランは初期費用が不要なため、トータルコストを5分の1程度に抑えられるという。

 月額3万円のライトプランでは、顔認識による顧客識別、ビッグデータ分析などが可能。ロボットの調達、保守などもこれに含まれる。なお、タブレット・スマートフォン連動による注文、自然言語による会話、センサーによる顧客の通過確認などはオプションでの提供。また、上位の「レギュラープラン」も設定している。

 本サービスはヘッドウォータースを通じて提供される。実際の店舗での実証試験も進められており、都内のラーメン店「鶏ポタTHANK」では、卓上ロボット「Sota」を使った“顔認識チェックイン”のキャンペーンを実施した。同店では2月25日以降にサービスを本格導入する予定。