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HortonworksのHadoopディストリビューションでSDS製品「IBM Spectrum Scale」が利用可能に

 米IBMと米Hortonworksは14日(米国時間)、ストレージ分野での提携を行うと発表した。両社では2016年に、HortonworksのHadoopディストリビューション「Hortonworks Data Platform(HDP)」をIBM POWER8プラットフォームで利用可能にするために提携しているが、今回は「HDP for IBM Elastic Storage Server(ESS)and IBM Spectrum Scale」を提供する予定とのことで、SDS(ソフトウェア・デファインド・ストレージ)製品のIBM Spectrum Scaleをサポートするという。

 IBM ESSは、IBM Spectrum Scaleのソフトウェアと、IBM POWER8プロセッサ搭載サーバーおよびストレージを組み合わせた統合ソリューションで、データを保管しているストレージから、分析するためにアナリティクスプラットフォームへとデータをコピーする必要がなく、より迅速にデータからの知見を導き出せるという。

 また、すべてのデータに対し3つのコピーを作成するHDFSとは異なり、IBM ESSはイレージャーコーディングを利用することで複数のコピーの必要性をなくしているので、ストレージ効率を向上可能なほか、分散型のアプローチを採用しているHDFSと比べ、高いデータスループットを提供できるとのこと。

 なお、Hortonworksでは、企業向けSDSソリューションとしてはじめてIBM Spectrum Scaleを認証するとのことで、これによりIBM Spectrum Scaleのユーザーは、Hadoopアプリケーションを安心して利用できるようになるという。また企業向けストレージのメリットを生かして、データが保管されている場所でHortonworksのアプリケーションによる分析を行えるとのこと。

 一方でHDPのユーザーは、HadoopおよびSparkのワークロード向けに、IBM Spectrum Scaleが実現するエンタープライズクラスのストレージを選択できるようになる点がメリットとしている。