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NTT Comの「Enterprise Cloud」、Cloud Foundryの「Certified プロバイダ」認定を取得

認定済みプロバイダ間でのアプリケーション移行が容易に

 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は13日、企業向けクラウドサービス「Enterprise Cloud」において、オープンソースのPaaS基盤ソフトウェアであるCloud Foundryの認定プログラム「Cloud Foundry Certified プロバイダ」の認定を取得したと発表した。同認定を取得したクラウドサービス事業者は国内で初めてという。

 この認定プログラムは、異なるプラットフォーム間におけるアプリケーションのポータビリティを保証するもの。認定対象となったEnterprise Cloudでは、PaaS基盤にCloud Foundryを採用しているが、Enterprise Cloudと認定済みプロバイダ9社のプラットフォームは共通のCloud Foundryオープンソースのコアコンポーネントを採用し、アプリケーション動作基盤の仕組み・API・コマンドラインが各プラットフォーム間で一貫しているため、アプリケーションの移行を容易に行えるとのこと。

 このため、ユーザーは1つのクラウドサービスにロックインされることなく、安心してサービスを利用できる。

 なおNTT Comでは、Cloud Foundryの黎明期にあたる2012年から、アジア太平洋地域でCloud Foundryを採用したクラウドサービスを提供しているほか、2012年2月には、日本におけるCloud Foundryの推進団体「日本Cloud Foundryグループ」設立の発起人として参画し、Cloud Foundryの普及を推進してきた実績を持つ。

 また2014年12月の、Cloud Foundryの普及推進を行う「Cloud Foundry Foundation」の設立時には、NTTがCloud Foundry FoundationのGold Memberとして参画し、NTTグループとしてコミュニティ活動に貢献してきたとしている。

 さらに今後は、セキュリティやコンプライアンス強化が必要な企業からの要望に対応するため、NTT Comの閉域網ネットワーク「Universal One」からの接続や、Cloud Foundryを専用環境で利用できるバーチャルプライベートクラウドの提供を予定している。