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TIS、電力小売事業者の競争力向上支援を支援する4つのサービス

 TIS株式会社は12日、エネルギー業界向けソリューション「エネLink(エネリンク)」のラインアップに、電力小売事業者の競争力向上支援を目的とした4つの新サービスを追加すると発表した。「マルチ課金プラットフォーム」「スマートフォンのアプリケーション構築」「モバイル営業支援システム」「分析エンジン」の各サービスを提供する。

 「エネLink」は、電力小売事業でのサービス基盤となる業務システムの構築支援ソリューション。特定領域を補強するためのピンポイントな活用から、複数メニューを組み合わせた総合的な活用まで、ニーズに応じた利用に対応するという。

 今回は、競争が激化する電力小売事業者向けに、競争力向上支援を目的とした4つの新サービスを投入する。

 1つ目は、需要家の求める多様な決済手段に対応するためのマルチ課金プラットフォームサービス「エネLink Billing+」。クレジット決済と口座振替に加え、キャリア決済やコンビニ決済、ウォレット決済など複数の決済手段を、TISインテックグループで決済データ処理および、その周辺BPO業務を得意とする株式会社アグレックスと連携して提供する。また、エネLinkの既存メニューである「エネLink Print+」や「エネLink Portal+」と組み合わせることで、紙ベースの請求書送付やWebでの請求書発行などにも対応するとした。販売開始は7月13日。

 2つ目の「エネLink Apps+」では、スマートフォンアプリの構築基盤を提供する。このサービスで構築したアプリでは、マイページログインによる電力使用状況閲覧のほか、プッシュ通知・デマンドレスポンス(需要応答)通知など、スマートフォンの特性を生かした機能を備えているとのこと。販売開始は2016年秋を予定する。

 3つ目の「エネLink Sales+」は、モバイル営業活動支援ツールの構築サービス。法人向けの営業ルートを持つ事業者や、一般家庭への対面販売を実施する企業を中心にニーズの高いモバイルツール活用をサポートする。販売開始は2016年秋を予定する。

 最後の「エネLink Intelligence+」では、ユーザーの電力使用量や、地域・天候・SNSなど多様なデータの分析エンジンを提供する。これらの収集・蓄積したデータを分析することで、需要家向けには「電力使用量に応じた節電アドバイスなどのパーソナライズされた料金プラン」などの提供が可能になるほか、差別化施策と電力需要家へのメリットの創出を行えるとした。こちらも、販売開始は2016年秋の予定。