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富士通システムズ・イースト、「赤潮原因プランクトン検出キット」を提供開始

 株式会社富士通システムズ・イーストは30日、同社が運営するEC販売サイト「e Genome Order」において、株式会社ニッポンジーンが開発した「赤潮原因プランクトン検出キット」の販売を開始した。

 「e Genome Order」は、15年の実績をもつゲノムマーケットサイトとして、汎用の検査キットや検出装置の購入や、顧客が検出したいウイルスなどの遺伝子情報をもとに増幅検出のための試薬(プライマー)を作製するサービスも提供している。

 「赤潮原因プランクトン検出キット」は、国立研究開発法人水産研究・教育機構により確立された有害赤潮原因プランクトン検出技術をもとに、赤潮原因プランクトンをより簡単、迅速、正確に検出できるLAMP法を用いた製品として開発したもの。日本の海域に生息する数百種類もの植物プランクトンの中で水産業に深刻な被害をもたらす有害種20種類余りの中で、特に影響が大きい「カレニア ミキモトイ」と「シャットネラ属」について、LAMP法により特異的にDNAを増幅させて検出する製品をそれぞれ販売する。

 検出キットにより、赤潮の原因となるプランクトンを発生のごく初期から高感度で検出できるようになるため、赤潮の発生予測の早期化が可能になり、適切な対策を講じることで赤潮による養殖への甚大な被害の軽減に貢献することが期待されるとしている。