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カスペルスキー、教員向けウェブサービス「情報モラル診断サービス」に教育委員会向け管理機能を提供

 株式会社カスペルスキーは23日、小中学校における情報モラル教育のさらなる充実を目的とし、国立大学法人静岡大学と共同開発した教員向けウェブサービス「情報モラル診断サービス」において、教育委員会向け管理機能の提供を開始した。

 「情報モラル診断サービス」は、小学4年生から中学3年生を対象に、インターネットの利用状況やモラル、セキュリティ、法などに関する質問を検定形式で実施し、結果を分布図や全国比などで分かりやすく可視化するサービス。教員は診断結果をもとに、実情に沿った効果的な指導を行うことができる。

 質問内容は、内閣府が実施する「青少年のインターネット利用環境実態調査」、文部科学省などが示す「情報モラルで身につけるべき5つの柱」(情報社会の倫理、法の理解と遵守、安全への知恵、情報セキュリティ、公共的なネットワーク社会の構築)に沿っており、2015年5月の提供開始以来、180校を超える全国の小中学校で導入されている。

 教育委員会向け管理機能は、市・区の教育委員会を対象とし、教育委員会が管轄する地域の小中学校における「情報モラル診断サービス」の結果を集計・分析し、一元管理を可能とするもの。地域全体のインターネット利用状況や知識レベル、モラルの習得状況やトラブルなどを把握したいというニーズに対応するために開発し、すでに2つの教育委員会で採用が決定しているという。

 診断結果はExcel形式のレポートとして出力でき、地区全体の集計結果や学校ごとの学年別集計結果をグラフで表示し、全国平均と比較することで、管轄区域の状況を客観的に把握できる。レポートは、行政機関や教育機関等への報告書類や、学校・保護者への連絡などにも活用できる。

 価格は、2017年3月まで無償。無償提供期間終了後は、1校につき年額2万円(31校目以降は1校年額1万円)で提供予定。