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富士通、ものづくりに特化したAI活用基盤を開発、コンサルティングサービスで提供

 富士通株式会社は9日、顧客のものづくりを支援する「ものづくり統合支援ソリューション」に、設計・生産現場でAI技術を活用するためのコンサルティングサービスを追加し、10月から提供すると発表した。

 サービスは、ものづくり現場にAIを取り入れるための機能を新たに体系化した、ものづくりAIフレームワークを活用。ものづくりAIフレームワークは、富士通のAI技術「Human Centric AI Zinrai」を実装し、学習データベースやAI処理エンジン、認証サーバーなどから構成されるAI活用基盤で、社内でのものづくり現場での実践を経て提供する。

 コンサルティングサービスでは、設計・生産現場における各種製品や様々な業務プロセスごとに学習データベースを構築し、継続的に学習することでAIの高精度化を可能とするものづくりAIフレームワークを使用。顧客のニーズや製品特性に合わせて、収集するデータの選別や、予測精度向上のためのデータチューニングなどを行いながら、ものづくり現場へのAIの導入を支援する。

 これにより、例えば、プリント基板の設計期間の短縮や、生産ラインの作業効率化などが可能となり、継続して学習していく仕組みを提供することで、顧客のものづくり革新に寄与していくとしている。

 コンサルティングサービスの価格は個別見積もり。富士通では2018年度末までに売上15億円を目指す。