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NEC、米Northrop Grummanとサイバーセキュリティ分野で協業

 日本電気株式会社(NEC)は8日、米Northrop Grummanと、サイバー攻撃対策演習やシステムのサイバー攻撃耐性評価などを行うサイバー演習基盤(サイバーレンジ)について、日本における導入およびサービス提供に関して協業すると発表した。

 協業にあたり、NECではサイバー攻撃対策の導入・運用を支援する自社の中核拠点「サイバーセキュリティ・ファクトリー」に、Northrop Grummanのサイバーレンジシステム「J-CORTEX」を導入した。

 J-CORTEXは、現実の組織固有のシステムやネットワーク環境に近い模擬環境を容易に構築でき、攻撃と防御の双方の要素を取り入れた演習や、セキュリティ面を考慮したシステムテストなどを安全に実現できる。例えば、組織の既存ネットワークの資産管理情報やシステムファイルを取り込むことで、通常数週間を要する数百~数千台の機器で構成された模擬環境の構築を、2~3時間で行うことが可能。サイバー演習の状況を「保存、巻き戻し、早送り」することができるスナップショット機能により、想定シナリオから大きく逸脱させないように重要な演習部分を繰り返し実践することで、要員・組織双方の能力を効果的に向上できる。

 NECでは、J-CORTEXの活用により、NEC自身のサイバーセキュリティ能力の向上を図るとともに、Northrop Grummanおよび日本での販売代理店である三菱商事株式会社と連携し、官公庁や重要インフラ企業をはじめとする顧客にシステムの導入やサービス提供を行っていく。