【RSA Conference Japan 2010】展示会レポート、クラウドセキュリティ最前線


 RSA Conference Japan 2010の展示会の様子をレポートする。規模はそれほど大きくないが、今回のRSA Conference Japan 2010でもクラウドのセキュリティがテーマ。展示内容もクラウドを視野に入れたものが多く、今後のセキュリティのトレンドを占うものとなっていた。


RSAは「仮想環境に必要とされるセキュリティ」を展示

 RSAのブースでは、「仮想環境に必要とされるセキュリティ」として、「RSA SecurID」、統合ログ管理製品の「RSA enVision」、情報漏えい防止製品の「RSA DLP」などを展示。親会社のEMCがかかわるクラウドインフラ製品「Vblock」をベースに、いかにセキュリティを確保するかを紹介していた。

 また「企業のセキュリティインシデント管理」として、RSA DLPのログやITインフラ内のさまざまな情報を、enVisionに集約し、インシデント対応を効率化する「Security Incident Management」ソリューションを紹介していた。

仮想環境に必要とされるセキュリティ企業のセキュリティインシデント管理

RSA DLPで情報漏えいを防止そのログ情報をenVisionに取り込み、インシデント対応



チェック・ポイントはDLPを一押し

 チェック・ポイントのブースでは、情報漏えいを防止する「DLP-1」や「DLP Software Blade」を展示。デモを紹介しながら「当社のDLPは、社員自身にリスクを気づかせる教育効果も備えている」とアピールした。

 また、仮想デスクトップ環境を持ち歩く「Abra」も展示。PCにUSBキーを挿すだけで、クローズドな仮想ワークスペースが利用できるもので、「DLPと並ぶ目玉の1つ」と紹介していた。

DLP関連製品を展示情報漏えいを防止しつつ、社員自身にリスクを気づかせることで教育効果も備える

仮想デスクトップ環境を持ち歩く「Abra」も展示PCにUSBキーを挿すだけで、クローズドな仮想ワークスペースが利用できる



テクマトリックスはSIerとしての付加価値サービスも紹介

 テクマトリックスは、8月より取り扱いをはじめたRSA DLPをはじめ、enVision、Palo Altoの次世代ファイアウォールなどを展示。SIerとしての付加価値サービスなどとともに紹介していた。

8月より取り扱いをはじめたRSA DLPを展示enVision、Palo Altoの次世代ファイアウォールなども付加価値サービスとともに紹介していた



シスコはAnyConnectによるリモートアクセスソリューション

Cisco AnyConnectによるリモートアクセスソリューションを展示

 シスコのブースでは、Cisco AnyConnectによるリモートアクセスソリューションを展示。PCやスマートフォンにも対応するCisco AnyConnectエージェントが社内・社外かを自動で判別し、VPNセッションを確立。Webセキュリティアプライアンスの「IronPort WSA」と連携して実現するリモートアクセスを紹介していた。


シマンテックは「クラウドセキュリティ」や「情報漏えい対策」を展示

 シマンテックは「クラウドセキュリティ」としてメッセージラボのメールホステッドサービス、「情報漏えい対策」として、PGPの暗号化ソリューションや「Symantec DLP」を展示。加えて、「ITコンプライアンス」として、アーカイブソフト「Enterprise Vault」や、運用管理製品「Altiris」なども紹介していた。

クラウドセキュリティや情報漏えい対策の製品を展示ITコンプライアンス関連製品も

 クラウドに必須となる暗号化や認証をはじめ、DLPを中心とした展示内容となっていた。

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