CSKシステムズ、クレジット業界向け「共同利用型カード不正検知サービス」をクラウド環境で提供開始
PressRelease 6/30
株式会社CSKシステムズ
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クレジット業界向け「共同利用型カード不正検知サービス」をクラウド環境で提供開始
~不正検知業務のコスト圧縮と、高い不正検知率を実現~
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株式会社CSKシステムズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:中西 毅、以下CSKシステムズ)は、クレジット業界向けに販売していた「カード不正検知ソリューション」を、新たに当社グループのクラウド環境より利用いただく「共同利用型カード不正検知サービス」に発展・改善し、2010年10月よりサービス提供を開始する予定です。
1.背景
クレジットカード不正使用被害は、2000年をピークに徐々に減少しているものの、現在においても年間100億円程度(日本クレジット協会調べ)の被害が発生しています。また、近年ではECサイトなどの非対面でのカード取引において新たな傾向のカード不正使用被害が発生しています。
このような環境においてクレジットカード会社では、不正使用の防止をさらに強化すべく、常に最新の不正使用被害動向やその手口を早期に把握し、不正検知業務へ反映していくことが求められています。
CSKシステムズは1997年より13年にわたり、クレジット業界向けに「カード不正検知ソリューション」を提供しており、多数のクレジットカード会社で利用いただいています。また近年では、振り込め詐欺を防止する銀行向け口座モニタリングシステム「BankSavior」の提供など、不正を検知し防止する業務を支援するソリューションを、クレジット・金融業界向けに広く展開しています。
これらの実績を背景に、利用企業のさらなる利便性向上とシステム投資・運用コストの圧縮を実現し、かつ高い不正検知率を実現することを目的として、「共同利用型カード不正検知サービス」をクラウド環境で提供開始することとなりました。
2.サービス概要
カードの不正検知業務とは、自社カード会員における偽造・盗難カード使用の検知と抑止、自社加盟店における偽造・盗難カード使用の検知と抑止および急激な売上変動等のモニタリング、カード情報流出元加盟店の特定および同店での自社カード会員の利用状況確認、取引データの集計・分析および不正検知ルールの作成・シミュレーション、不正被害発覚後の各種事務処理実施、などが挙げられます。
CSKシステムズの「カード不正検知ソリューション」は、これらの業務に対し以下の機能を提供することにより、業務の効率化と高い不正検知率を実現しています。
機 能/概 要
◇スコアリングエンジン /10年以上にわたる不正検知のノウハウをベースに、統計解析 チームが構築したスコアリングモデルを提供。
◇リアルタイムルールエンジン/データ分析に基づいて抽出した不正パターンをルールとして設定。ルールに合致したオーソリ※をリアルタイムで抽出。
◇加盟店モニタリングシステム/オーソリ※を加盟店ごとにモニタリング、各加盟店単位での 売上動向や不正利用割合などをチェック。
◇スキミング被害防止ソリューション/スキミングによるカード情報の流出元加盟店をクレジット端末レベルで検出。
◇信用管理業務向けデータ分析システム/オーソリ※データ・売上データ・不正データをデータベース化し、さまざまな角度から分析を実施。
◇信用管理業務向けワークフローシステム/不正検知後の煩雑な後続事務を電子化・ペーパーレス化。
※オーソリ・・・オーソリゼーションの略。カード取引における承認処理
この「カード不正検知ソリューション」を当社グループのクラウド環境から共同利用型で提供することにより、クレジットカード会社がそれぞれに専用のシステム基盤として購入していたハードウェアやソフトウェアに対する初期投資を必要とせずに、スピーディに不正検知業務を強化することが可能となります。
また、サービス利用料金については、実際のカード取引規模に応じた価格設定とすることで、クレジットカード会社の事業規模に合わせた柔軟な導入を可能とします。
さらに、共同利用型とすることで、複数の会社での不正使用情報や不正・犯罪の発生傾向を蓄積し分析することが可能となり、利用企業における不正検知率のさらなる向上を実現し、新しい傾向の犯罪へも素早い発見・対処が可能となります。
3.今後の展開
CSKシステムズは、グループのサービスイノベーション事業の一環として今回の「共同利用型カード不正検知サービス」の提供を開始し、今後EC向けに特化した非対面不正検知機能やデータ分析機能、後続業務支援機能などの機能拡張を予定しており、サービス提供開始後3年間で10社へのサービス提供を目指します。
※ 記載されている製品、サービス名称、社名は該当する各社の商標または登録商標です。
以 上