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防衛省が「屋外IP無線システム」導入、主要基地・駐屯地に配備

災害発生時の迅速な臨時回線に

 富士通ネットワークソリューションズ株式会社(以下、FNETS)は18日、防衛省に屋外IP無線システム「BWAソリューション FBW-5n(以下、FBW-5n)」を納入したと発表した。

 同システムは全国の主要な基地・駐屯地に配備され、災害発生時には被災地域の自治体などに派遣される自衛隊と各基地・駐屯地の自衛隊を結ぶ臨時回線として、訓練時には演習状況のライブ映像伝送や、戦況・部隊情報などの拠点間データ伝送に利用される。

システム構成イメージ

 FBW-5nは、小型・軽量で、スピーディに回線を設置・構築できる機動力の高さが特長。瓦礫や土砂で陸路が確保できなかった被災地にヘリコプターや船で駆けつけ、ケーブルの敷設が困難な場所でも迅速に回線を確保し、被災地の状況をリアルタイムに情報収集できるという。

 具体的にはIEEE802.11nに対応。アンテナ、周波数コンバーター、無線機本体から構成され、複数のアンテナを組み合わせて使用することで、長距離伝送や広範囲なエリアに高速なIPインフラを提供する。