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国保、47都道府県をつなぐ大規模な双方向データ連携基盤を構築
介護保険・障害者総合支援システムを効率化
(2014/11/12 14:22)
公益社団法人国民健康保険中央会(以下、国保中央会)が開発し、国民健康保険団体連合会(以下、国民連合会)が運用している「介護保険・障害者総合支援システム」のデータ連携基盤として、リアルタイムデータ統合製品「Oracle GoldenGate」が採用され、正式に稼働を開始した。日本オラクル株式会社が12日、発表した。
全国47都道府県をつなぐ大規模な双方向データ連携基盤として、介護保険・障害者総合支援システムの運用コストを削減し、システム障害時や災害時の事業継続性を実現する。
国保中央会は、約3700万人が加入する国民健康保険を提供する公益法人。今まで47都道府県の国保連合会が個別に運用している介護保険・障害者総合支援システムを、新たに設置した「共同運用センター」に集約化し、共同運用センターと各都道府県の国保連合会のシステムとをリアルタイムにデータ連携させるため、「Oracle GoldenGate」を採用した。
介護保険システムで扱う年間約1億3000万件以上、障害者総合支援システムで扱う年間約1100万件以上の大規模な処理データを同期することで、データ保全性を確保。システム障害や災害時におけるデータ損失を防ぐとともに、事業継続性を支えるシステム基盤を実現した。
製品選定にあたっては、従来より導入していた「Oracle Database」との親和性や、連携データサイズが少量でネットワーク負荷が低い点、また共同運用センターと国保連合会のシステムとの双方向レプリケーションへの設計変更にも柔軟に対応した点を評価した。
国保中央会 介護保険部長の宮本研一氏は、「共同運用センターと国保連合会システムの円滑なデータレプリケーションの実現は、我が国の介護保険・障害福祉サービスの事業継続性を高める上で、極めて重要な意義を持つものです」とコメントしている。