ニュース

富士通SSL、24時間体制でセキュリティ機器の運用を代行するサービス

 株式会社富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(以下、富士通SSL)は6日、企業のセキュリティ機器を24時間365日体制で運用代行する「マネージド・セキュリティサービス(MSS)」を発表した。富士通SSLが10年以上にわたって提供してきた、さまざまなセキュリティサービスの経験とノウハウを生かしているとのことで、サービスは同日より提供開始する。

 「MSS」は、次世代ファイアウォール、Webアプリケーションファイアウォール(WAF)、サンドボックス型マルウェア対策機器、IPS/IDSなどの各種セキュリティ機器から生成されるセキュリティイベントやログ情報を、SIEM(セキュリティ情報イベント管理)を用いてリアルタイムに分析し、不正アクセスを発見するサービス。セキュリティ専門の技術者による24時間監視サービスが提供されるので、ユーザー企業でのセキュリティ機器の運用負荷を軽減するという。

 またSIEMを用いて、重複イベントを排除しイベント間の関連性を分析するので、膨大なセキュリティイベントの中から重要なものだけ抽出可能。SIEMの活用とセキュリティアナリストによる分析で、誤検知のないセキュリティ運用を実現するとした。

 加えて「MSS」では、セキュリティ機器への最新シグネチャアップデート作業を代行し、最新状態を維持するするので、ユーザー企業では管理に関する負荷を削減可能。さらに緊急時には、セキュリティ機器に設定を追加するなどの緊急対処も実施する。

 加えて、最新のセキュリティ情報や傾向、対処手順に関するレポートを月次で提供。緊急かつ重大な脆弱性情報については、発表後速やかに詳細なレポートを提供するとしている。

 価格は、月額32万4000円(税込)から。富士通SSLでは、2016年度末までに100社、6億円の売り上げを見込んでいる。

石井 一志