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大手芸能プロダクションのアミューズ、FireEye製品を導入

 ファイア・アイ株式会社は28日、大手総合エンターテイメント企業の株式会社アミューズが、Webセキュリティプラットフォーム「FireEye NXシリーズ」を導入したと発表した。

 アミューズは、サザンオールスターズや福山雅治をはじめ、ミージシャン、俳優、アイドル、文化人、タレントが多数所属する大手芸能プロダクション。同社はオンラインショップやファンクラブシステムなどインターネットを重要なビジネスツールとして活用するほか、有名アーティストのWebサイトを多数抱えるため、常にセキュリティ脅威にさらされている。一方で、ゼロデイや標的型などサイバー攻撃も高度化が進んでいることもあり、社内ネットワークのセキュリティ強化が喫緊の課題だったという。

 同社では、メールサーバーの障害を機に、社内マルウェア感染の調査を実施。その際に試験導入したFireEye NXシリーズが、すでに導入済みのアンチウイルスソフトで検知できなかったマルウェアを検知できたことから、正式導入を決定した。

 FireEye NXシリーズの大きな特徴は、仮想マシンで構成された仮想解析環境内で怪しいプログラムの挙動をエミュレートすることで悪性を判断する点。従来型のセキュリティシステムでは検知できずすり抜けてしまうWebベースの攻撃を防御できるという。

 アミューズ IT企画部専任次長の清水邦夫氏は「FireEye NXシリーズが持つ未知の脅威に対する検知能力の高さや、既存のファイアウォールなどの構成を変更せずに導入できる点を高く評価しました。導入後、マルウェアは継続的に検知されており、セキュリティ事故を未然に防げているという安心感は計り知れません」と語る。

川島 弘之