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日立システムズ、AWSを利用したハイブリッドクラウドソリューションを拡充

 株式会社日立システムズは、Amazon Web Services(AWS)との連携ソリューションを大幅に拡充し、ハイブリッドクラウドサービスを強化すると発表した。「クラウドアセスメントサービス」「クラウドマイグレーションサービス」「DR対策クラウドバックアップサービス」など8つのサービスを、4月より順次発売する。

 今回拡充するソリューションは、独自のハイブリッド環境向け監視・連携サービス「AppBridge 統合監視サービス」を活用し、AWSと日立システムズのデータセンターや、クラウド、オンプレミス環境を組み合わせて提供するもの。提供するサービスは以下の通り。

・顧客企業のIT基盤状況をアセスメントし、オンプレミスやさまざまなクラウド環境を組み合わせた適切な構成を提案する「クラウドアセスメントサービス」
・安全なクラウド移行を支援する「クラウドマイグレーションサービス」
・データの遠隔保管としてAmazon S3を利用する「DR対策クラウドバックアップサービス」
・統合会計システムSuperStream-NXをAWSのクラウド基盤上に構築する「SuperStream-NX for AWS」
・CMSのHeartCoreをAWS上に構築・提供するサービス「HeartCore on Cloud」
・Amazon Glacierを利用してデータを長期保管する「長期保管データ向けバックアップサービス」
・Amazon EC2とCA ARCserve Replicationを利用し、仮想マシンをクラウドストレージ上の仮想マシンとレプリケーションする「仮想マシンレプリケーションサービス」
・ログ管理製品のLogstorageを、クラウド上のサーバーを対象に月額費用型で提供する「クラウド向けログ管理提供サービス」

 これらのサービスを提供することにより、日立システムズでは、最適なクラウド構成の検討から、マイグレーション、ERP構築、DR対策、ログによる監査証跡対応、運用・監視サービスまでを幅広くサポートできるようになるとのことで、AWS連携ソリューションをはじめとしたハイブリッドクラウドサービスの強化により、中期経営計画の目標として掲げている、2015年度の売上高5000億円、クラウド事業売上高比率20%の達成を目指す。

石井 一志