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アビームとSAP、データ管理領域で協業強化~企業の情報活用を支援

 アビームコンサルティング株式会社(以下、アビーム)とSAPジャパン株式会社は4日、データを適切に管理・統合・分析するための“データ管理(Information Management:IM)”分野で、協業を強化すると発表した。両社の強みを生かした新サービスの提供などを行うという。

 今回両社が協業を強化したのは、急激に増加する企業のビッグデータを、適切に活用できる“情報”としてグローバルレベルで標準化し、継続的に管理・活用するためのIM領域。SAPがグローバルで実績を積んできた同領域のソリューションと、日系企業に対して数多くのプロジェクト支援を行ってきたアビームの持つ、情報を標準化するノウハウを融合して、日本企業がビッグデータを高いレベルで活用し、ビジネスを推進するための支援サービスを共同で開発・展開する。

 サービス開発にあたっては、独SAP本社のエキスパートも参加して、SAPがすでに海外で提供しているサービスをベースに、日本向けのカスタマイズを両社で行った。具体的には、SAP Information StewardやSAP Master Data GovernanceといったSAPのIMソリューションを活用し、現状データの可視化、データ管理、分析などをアビームが実施。そのデータをグローバルで標準化するため、目的に応じたデータの定義づけや、データ構造の整理、データ管理プロセスの構築、データ分析基盤の構築なども行うという。

 また、SAPのソリューションを活用した、継続的な運用・管理に関するノウハウも提供するほか、企業のデータを管理する人材育成、継続的なデータ活用のノウハウ提供などを両社で行っていくとのこと。

 なお両社では、グローバルに展開する日本企業だけでなく、アジア・欧州地域でSAPのERP製品導入済みの現地製造業もターゲットとしており、グローバルに拠点を展開する両社の強みを生かして、各国でも展開を図る考えだ。

石井 一志