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ATS、1台あたり6万円台でVDIを実現する「Server-VDIパック」

 アルファテック・ソリューションズ株式会社(ATS)と株式会社アシストは13日、仮想化分野で協業すると発表した。アシストが取り扱うクライアント仮想化ソフト「Ericom PowerTerm WebConnect(以下、PowerTerm WebConnect)」をWindows Server 2012およびHP BladeSystemと組み合わせ、「Server-VDIソリューションパッケージ(以下、Server-VDIパック)」として10月より販売する。

Server-VDIパック

 デスクトップ仮想化の導入率が高まる中、VDI方式は導入コストの3割を占めるといわれるVDAライセンスや、拡張性・可用性に配慮したサーバー構成を要することから、初期導入コストが高額になりがちなため、導入が進まないことが課題となっていた。

 ATSがリリースするServer-VDIパックは、WindowsクライアントOSの代わりにWindowsサーバーOSを仮想デスクトップとして利用する方式により、VDAライセンスを不要とし、ライセンスの初期コストを抑えたのが特長。1台あたり6万7000円からで提供するという。

 また、導入機器、作業はユーザー数に応じたシステムユニット単位で提供するため、システムのサイジング、導入作業の効率化が図られ、短期間でVDIを導入できるとのこと。

従来のVDIとの違い

 クライアント仮想化ソフトにはPowerTerm WebConnectを採用。同製品には、RDP通信のパフォーマンスを数倍に向上させるだけでなく、iPad、シンクライアント端末を含むあらゆるクライアントデバイスからのアクセスを可能にする。また、ライセンス価格が他社製品の約1/3程度に抑えられているため、導入コストを最適化するServer-VDIパックのコンセプトに合致し、一般的なVDI導入に比べコスト削減を実現するという。

 近日アシストからリリース予定の「PowerTerm WebConnect 5.8.2」では、Windows Server 2012を接続先の仮想デスクトップとしてサポートする。動作検証済みとのこと。ATSは同検証済み環境をServer-VDIパックとして提供するほか、ユーザーのニーズに応じてSSDディスク搭載オプション、大規模ストレージオプションも用意している。

川島 弘之