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目黒区、ソースポッドのクラウドメール誤送信対策を導入

 株式会社ソースポッドは18日、目黒区がクラウドメール誤送信対策「SPC Mailエスティー」を採用したと発表した。

 昨今、メールを一斉配信する際に、送信先アドレスをBCCにせずに、TOやCCに設定してしまうことにより、送信先メールアドレス情報が漏えいする事故が頻発している。

 2000人強の職員が業務に携わる目黒区では、主にグループウェア上でメールを利用しているが、庁外ドメインあてにメールを送信する際には、1つのミスが情報漏えいにつながる可能性があるため、メール誤送信対策の導入を検討していた。

 優先順位の高い要件として、あて先情報漏えい防止機能を上げ、また将来的にはメールの自動暗号化や送信前確認、一時保留などの導入も検討。いくつかのサービスを検討した結果、NTTソフトウェアのメール誤送信対策「CipherCraft/Mail」をクラウドで利用できる「SPC Mailエスティー」を評価した。

 決め手となったのは、あて先情報漏えい防止機能。TO/CC/BCCのどこに複数送信先アドレスを設定しても、“1送信先アドレス1メール”と個別配信できるため、メール受信者には同時に送信した別のメールアドレス情報が表示されない。個別配信機能だけでなく、全送信先アドレスを強制的にBCCに変換することもできる。

 目黒区では2013年2月7日より、外部アドレスあてにメールを送信する450アドレスに対して「SPC Mailエスティー」を導入し、外部アドレスが含まれる送信先にメールを送信する場合は個別配送することで、あて先情報漏えいを防止している。

 目黒区の担当者は「(導入にあたって)煩雑な手順もなく、スムーズに導入でき、簡単に目的を達成できた」と述べている。

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