ITコア、IaaSのストレージメニューを拡充-超高速の完全SSDモデルも


 ITコア株式会社は21日、仮想化ホスティングサービス「GrowServer2010-II」を発表した。7月1日より提供する。

 GrowServer2010は、先進的な仮想化技術を採用したIaaSサービス。サーバー仮想化に「VMware vSphere」、ストレージ仮想化に「SANsymphony」、I/O仮想化に「Xsigo VP780」などを活用。全層を仮想化しているのが特徴となる。

 新版となるGrowServer2010-IIでは、ストレージのラインアップを拡充。従来は、IAサーバーとWindows Server OSをベースにしたストレージをSANsymphonyでプール化した共用ストレージ環境を提供していたが、「クラウドの浸透により、以前より高負荷を要求するお客さまが増えた」(取締役社長の飯塚雅也氏)ことから高速ストレージモデルを追加。同時に、より低価格のローカルストレージモデルも追加し、高低両面のニーズに対応する「local」「share」「high」「super」の4種類を取りそろえた。標準ディスク容量はいずれも実効30GBで、ミラーリングとバックアップが付属。10GB単位で容量を追加できる。

 「local」は共有ストレージではなく、仮想サーバー内のローカルディスクを用いるモデル。最小構成で月額5000円(税別)という低価格が魅力。高負荷には向かず、社内限定システムのホスティングなどに適する。月額料金は、0.5GHz CPU/512MBメモリ/30GB HDDで5000円(税別)、1GHz GPU/1GBメモリ/30GB HDDで7000円(同)、2GHz CPU/2GBメモリ/30GB HDDで1万円(同)。

 「share」は、IAサーバーのストレージをSANsymphonyでプール化する従来のモデル。月額料金は、2GHz CPU/2GBメモリ/30GB HDDで2万円(税別)、 4GHz CPU/4GBメモリ/30GB HDDで3万円(同)、 8GHz CPU/8GBメモリ/30GB HDDで5万円(同)。

 「high」は、3PARのディスクアレイを用いた高速ストレージモデル。月額料金は、2GHz/2GBメモリ/30GB HDDで3万円(税別)、4GHz CPU/4GBメモリ/30GB HDDで5万円(同)、8GHz CPU/8GBメモリ/30GB HDDで7万円(同)。

 「super」は、コアマイクロシステムズ製のDRAMストレージを用いた超高速ストレージモデル。「IaaSでSSD完全対応は初となる」(飯塚氏)とのことで、月額料金は4GHz CPU/4GBメモリ/30GB SSDで8万円(税別)、8GHz CPU/8GBメモリ/30GB SSDで10万円(同)。


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