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2015年の国内ITサービス市場は5兆3849億円、今後は成長鈍化も第3のプラットフォームが牽引役に

 IDC Japan株式会社は17日、システムインテグレーション(SI)やITアウトソーシングなどからなる国内ITサービス市場の予測を発表した。

 2015年の国内ITサービス市場規模は、前年比3.0%増の5兆3849億円と推計。国内ITサービス市場は2年連続で3%台の成長を達成し、SIやITコンサルティングを中心としたプロジェクトベース市場が牽引役となったとしている。

国内ITサービス市場 支出額予測:2015年〜2020年(出展:IDC Japan)

 金融機関におけるシステム更新や統合案件、マイナンバー制度に関連する投資といった大型案件のほか、企業の業績回復を背景にしたシステム更新/新規投資が多く見られ、産業分野別では金融業や流通業などで、バックオフィスのシステム更新/統合などに加えて、顧客接点強化に関わる投資が増え、好調に推移しているという。

 2016年以降の国内ITサービス市場は、システム統合やマイナンバーなどの大型案件が終息することもあって成長率は鈍化するが、一方ではクラウド、モビリティ、ビッグデータ/アナリティクス、IoTなど第3のプラットフォームや、デジタルトランスフォーメーション(DX)に関連するシステム投資が徐々に存在感を強めていくと分析。第3のプラットフォームに関連する支出が新たな成長の原動力となり、2020年までは年間平均成長率1.7%で推移と予測している。

 IDC Japan ITサービス/コミュニケーションズ/IPDS/ユーザーサーベイ グループディレクターの寄藤幸治氏は、「ITサービスベンダーが第3のプラットフォーム/DXをめぐる戦いに勝つためには、組織全体として、あるいは組織の枠を超えることによって、時代の変化に対応していかなくてはならない。顧客のビジネスデザインを行えるスキル体得、提供サービスの範囲拡大、イノベーションの実現を目的とした新たなエコシステム構築などが挙げられる」と分析している。

(三柳 英樹)