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NEC、VMwareを活用した仮想化環境の一括監視・運用を実現するソリューション

 日本電気株式会社(NEC)は28日、VMwareの仮想化環境を可視化する管理ソフトウェア「VMware vSphere with Operations Management(以下、vSOM)」を用いたシステム環境において、従来のサーバー管理に加えて仮想ネットワーク管理も可能になる「仮想リソース可視化ソリューション」を、「NEC SDN Solutions」メニューに追加し、提供を開始した。最小構成価格は1500万円(税別)から。

 vSOMに、NECの開発したネットワークリソースを管理するプラグインソフトウェア「UNIVERGE PF6800 Network Analyzer」と、ストレージリソースを管理する「WebSAM Storage Analyzer」を組み合わせることで、サーバー/ネットワーク/ストレージの各リソースを、vSOMの管理画面から一括監視することが可能になる。ソリューションは、プラグインソフトウェア「UNIVERGE PF6800 Network Analyzer for VMware vCenter Operations」に加え、ネットワークの仮想化を実現するNECのSDNコントローラー2台と、SDNスイッチ2台を合わせて提供する。

 これにより、各リソース単位での管理では困難だった、サーバーとネットワーク、ストレージリソースを関連付けた稼働状態の常時監視を実現するとともに、ネットワークの過負荷やストレージの性能低下といったリソース不足の予兆を、サーバーと関連付けて検知することで、仮想化環境上の業務システムの性能が低下する前に、必要なリソースを割り当てることが可能となる。

 また、個々の業務システムを支える各リソースを関連付けして管理することができ、障害発生時には簡単な操作で問題の発生している仮想サーバーに関連したネットワークリソースの異常発生などを確認でき、迅速に原因である障害発生箇所を特定できるとしている。

三柳 英樹