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米Splunk、Hadoop内のデータを迅速に検索・分析・可視化する「Hunk」β版

 米Splunkは27日、新製品「Hunk:Splunk Analytics for Hadoop」のβ版を発表した。Hadoop内のデータを迅速に検索・分析・可視化するソフトウェアで、Splunkのビッグデータ分析技術をベースに、Hadoop内のデータとのやり取りや分析を簡素化して、プログラミングやコストのかかる統合作業、データ移行などを不要にする。

 Splunk 製品担当シニアバイスプレジデントのグイド・シュローダー氏は「Splunkのソフトウェアはデータを簡単に可視化して分析可能にする。Hadoop内に構築された大量のローコスト・データストアにおいても同様の機能を求める声が挙がっていた。これを実現するため、特許出願中の仮想インデックス技術を採用した。Hadoop上のデータに接続してさまざまな機能を実現できるようになれば、Hadoopの持つあらゆる可能性が広がる」と述べている。

 最大の特長は、仮想インデックス技術「Splunk Virtual Index」。Splunkの検索処理言語(SPL)をはじめとするSplunkのすべてのテクノロジースタックをシームレスに活用できるようにして、保管場所にかかわらずあらゆるデータについてSplunkインデックス内のデータであるかのように双方向の検索・分析・可視化を可能にする。

 Hadoop内のすべてのデータは一元的に検索可能で、事前にデータを「理解」しておく必要はなく、HadoopクラスタでHunkを選択するだけで即座にデータ検索が開始されるという。

 また、TB級・PB級のデータ全体に対して深いレベルで分析し、パターン検出や異常検知が行えるほか、データの相関付けを行ってトレンドを発見し、関心パターンを特定できる。Splunk DB Connectを使って外部のRDBのデータと連結、インサイトをさらに深めることも可能。

 そのほかグラフィカルなレポート機能やカスタムダッシュボードといった機能も備える。

川島 弘之