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NRI、オープンソース統合ID管理ソフト「OpenIDM」向けのサポートサービスを開始

 株式会社野村総合研究所(NRI)は13日、オープンソースの統合ID管理ソフト「OpenIDM」向けのサポートサービスを開始すると発表した。

 OpenIDMは、Javaベースのオープンソース統合ID管理ソフト。SAML、XACML、SPML、DSML、SOAPといったオープン技術を採用しているほか、モジュラー型のアーキテクチャであること、外部リソースとのコネクタにOpenCIFを採用していること、REST APIを採用していることなどから、高い柔軟性と拡張性を備えているという。

 一般に、市販の統合ID管理ソフトはID数に応じた課金体系であり、ID数が増加するとライセンス費用の増額が発生してしまう。これに対応するため、一部の企業ではOpenIDMなどのオープンソース製品を採用しつつあるが、サポートに関する不安が導入障壁となっていたとのこと。

 そこでNRIでは、累計1000社(プロジェクト)へのサポート実績を持つオープンソースのサポートサービス「Openstandia」において、OpenIDMを対象に加えた。OpenIDMを対象としたサポートサービスでは、「OpenIDMの導入方法」「パラメータの設定」「仕様」に関するQA対応や、障害調査、開発コミュニティからの情報収集とフィードバックなど、導入・運用に必要なサポートをNRIが提供する。

 サポート費用についても、管理するユーザー数ではなくサーバー数でカウントするため、ユーザー数の増加に比例してサポート費用が高額化することはないとのこと。価格は、1サーバー年額120万円から。

 NRIでは今後3年間で、OpenIDMのサポートサービスを約30社に提供することを目標としている。

(石井 一志)