CEC、Androidマネジメントサービス5種~脆弱性検査から端末管理まで
株式会社シーイーシー(CEC)は1日、Android業務利用の安心・安全を守るマネジメントサービスの提供を開始した。Android OSやアプリの脆弱性検査から、ソフトの利用制限や配信サイトのウイルス対策まで、業務利用上で脅威となりうるさまざまな問題を事前検証し、最適な対応策を提供する。
CECは2011年春に川崎市と中国・北京にAndroid専門の検証センターを開設し、端末に搭載される機能や性能をテストする「検証サービス」や、機器の設計・開発・テスト工程を支援する「サポートサービス」の提供を始めた。今回はさらに、端末メーカー、プロバイダ、アプリベンダーが安全にサービスを提供し、ユーザー企業が安心してAndroid端末を活用するための5つの「セキュリティマネジメントサービス」を提供する。
Android端末管理サービス | 紛失時のAndroid端末ロックやデータ削除、カメラ、通信など、外部デバイスとの連携機能の制限サービス を提供 |
Androidアプリ一括セキュリティチェックサービス | サーバーにアップされたアプリケーションから、スパイウエアやマルウエア等を一括して検出するサービス を提供 |
Androidアプリ脆弱性チェックサービス | アプリケーションが内包するソフトウエアの脆弱性を検出するサービスを提供 |
Androidプラットフォームセキュリティチェックサービス | Android搭載機の通信セキュリティを、ファジングデータで診断するサービスを提供 |
Androidアプリクラッキング対策サービス | アプリケーションの内包するソフトウエアの脆弱性の 検出と、ソフトウエアをパッキングすることでクラッ キングを防止するサービスを提供 |
ソフトウェアの脆弱性をチェックするサービスでは、プラットフォーム(OS・APIなど)に内在する脆弱性やアプリの持つ脆弱性を、端末に最適化されたテスト項目や範囲の絞り込みなど確立されたメソドロジーを基に実施。ソースコードの暗号化によるクラッキングの阻止や、配信用サーバーに保存されたアプリを一括して診断するサービスなど、脆弱性回避のためのアドバイスや対策を提供するのが特徴だ。
加えて、盗難や紛失などの緊急時に端末をロックして情報漏えいを防いだり、使用可能な機能を制限したりする端末管理サービスも提供する。今後はセキュリティ分野に限らず、Android端末を業務利用する上で必要となるサービスを順次追加するとのこと。
同社では2012年1月期にAndroid検証サービス事業全体で30億円の売り上げを目指す。