CRIとCSK、タブレット端末向けの営業プレゼンテーションシステムを共同開発


 株式会社CRI・ミドルウェア(以下、CRI)と株式会社CSKは26日、CRIのクラウド型情報配信&マーケティングエンジン「CLOUDIA In-Sync」を活用し、企業向け営業プレゼンテーションシステム「MR2GO - DMV powered by CLOUDIA」を共同開発したと発表した。まずは、CSKの製薬業界でのノウハウを活用し、製薬業界向けに展開される予定で、すでに第一三共を始めとする、複数の大手製薬会社へ導入が決まっているという。

 新製品のベースとなっている「CLOUDIA In-Sync」は、iPhone/iPadアプリ向けクラウド型情報配信&マーケティングエンジン「CLOUDIA」を、エンタープライズ向けにカスタマイズしたもの。アプリにこのエンジンを組み込むことで、アプリ上に、好きな情報を好きなタイミングでクラウド上から配信できるようになるほか、配信内容はPC上での編集・管理を行えるので、アプリの再申請などを行うことなく、常に最新の情報をユーザーに配信可能という。また、アプリやコンテンツの利用実績ログを、保存・取得・蓄積することもできる。

 「MR2GO - DMV powered by CLOUDIA」では、このCLOUDIA In-Syncを用いてソリューション化した。名称に含まれるDMVとはDigital Material Viewerの略で、ゲーム業界で培っているノウハウを活用した、直感的かつ快適なUI(ユーザーインターフェイス)と、高パフォーマンスなビューアエンジンを搭載するのが特徴だ。

 最初に展開される製薬業界では、医薬情報担当者(MR)が、自社の医薬品の情報を、医師などの医療従事者に、効率よくかつ魅力的に伝えるためのプレゼンテーションが求められている。「MR2GO - DMV powered by CLOUDIA」をそのような課題を持つMRが用いることで、iPadなどのタブレット端末とデジタル化された説明用資料を用いて、ビジュアルなプレゼンテーションを手軽に行えるようになる。

 コンテンツは、PDF、動画、静止画、HTML5など豊富なフォーマットに対応。電波の使えない医療施設内での使用を想定しているため、一連のプレゼンテーションはすべてオフラインで行えるとのことだ。

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(石井 一志)
2011/7/26 15:49