NTTPCとNTT東日本、「クラウド型セキュアカメラソリューション」を提供


サービス概要

 株式会社NTTPCコミュニケーションズ(以下、NTTPC)と東日本電信電話株式会社(以下、NTT東日本)は3日、「クラウド型セキュアカメラソリューション」を共同で提供すると発表した。4月1日より、販売を開始する。

 NTTPCでは、複数拠点に設置したネットワークカメラからの画像をデータセンターのサーバーで一元的に記録・管理し、タイムリーに確認できる「セキュアカメラクラウドサービス」の提供を予定している。今回発表されたクラウド型セキュアカメラソリューションは、これと、NTT東日本のネットワークサービス「フレッツ・VPN ワイド」を組み合わせたもので、これによって、ネットワークカメラをセキュアな通信環境で簡単に利用したいといったニーズに応えていくという。

 具体的には、複数拠点のネットワークカメラで撮影した画像を、ネットワークカメラに内蔵されたメモリや収容ボックス内に設置する外付けメモリへ、最大約1メガピクセル単位で記録する。

 同時に、フレッツ・VPN ワイドを介してNTTPCのデータセンターのサーバーにも記録しており、1拠点から複数拠点の画像を閲覧したり、記録された画像を拠点・日付・時間指定で検索して閲覧したりすることができる。また、フレッツ・VPN ワイドはインターネット網を経由しないセキュアなネットワークのため、漏えいや改ざんの心配がない点もメリットという。

 なお、データセンターへの転送は、ネットワークを考慮した画質で行われるが、詳細画像が必要な場合は、ネットワークカメラのメモリよりダウンロードして、詳しい確認を行えるとのこと。また、ネットワークカメラを設置する拠点には、ローカルに設置する方式で必要だった専用のモニターが不要となるほか、記録装置や多くの接続・中継機器のコンパクト化により、スペースが限られた店舗でも設置できる。

 加えて、オンラインでのサービスの状態管理(平日9時~17時)を行っているので、画像未送信などの異常検出時には、NTTPCが故障個所を特定しユーザーへ連絡をするため、素早い故障対応に結びつけられるとのこと。これにより、いざという時に画像が送信・記録されていないというリスクを最小限にするとしている。

 サービスは月額料金制で提供され、サービス基本料が5250円/契約、ネットワークカメラ接続料が4725円/台。このほか、セキュアカメラクラウドサービスの初期費用および、ネットワークカメラ、収容ボックスといった機器の代金・取り付け工事費なども必要になる。

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(石井 一志)
2011/3/3 16:21