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SAPジャパン、保険会社の業務を包括的に管理する「SAP for Insurance」を提供開始

 SAPジャパン株式会社は10日、保険会社の業務を包括的に管理できるソフトウェア「SAP for Insurance」を、国内において本格的に提供開始すると発表した。

 SAP for Insuranceは、新規契約、契約管理、保険金支払、請求、会計、リスク管理、資産運用などの各種保険業務を包括的に管理できる製品。商品や顧客などのあらゆる軸で、すべてのデータを横断的に管理でき、インメモリプラットフォーム「SAP HANA」をベースにすることで、すべてのデータがリアルタイムにつながっている。

 提供形態には、オンプレミス型とクラウド型があり、すでに全世界500社で利用されているという。特に、グローバルビジネス展開企業では、グループの共通システムプラットフォームとして採用することで、コスト削減やグローバル統制管理にも効果を発揮するとしている。

 SAPジャパンでは、少子高齢化や規制緩和などにより、日本の保険会社を取り巻く環境は大きく変化しており、これに対して保険会社各社もデジタル変革の取り組みを進めているが、日本の保険会社のシステムは、旧来のメインフレーム型システムを利用している企業が大半で、システム面で大きな課題を抱えていると説明。

 こうした課題に対して、SAPジャパンではIoTやビッグデータなどの最新技術により、保険会社のデジタル変革実現を支援するとして、SAP for InsuranceとSAP HANAプラットフォームが、そのためのコアとなるソリューションだとしている。