ニュース
IBM、オンプレミスやソブリンクラウドなどの環境で運用できる「IBM Bob」のセルフホステッド型を発表
2026年10月5日 08:30
米IBMは現地時間1日、「IBM Bob」のセルフホステッド型を発表した。これにより、企業や組織は、自社で管理できるオンプレミス、プライベートクラウド、ソブリンクラウド、エアギャップなどの環境で、AIを活用したソフトウェア開発を行えるようになる。
IBM Bobは、コード生成にとどまらず、ソフトウェア開発ライフサイクル全体とモダナイゼーションへのAI活用を支援する、AIエージェント駆動のエンタープライズ向け開発支援パートナー。
IBMは、企業がAIを活用したソフトウェア開発への投資を積極的に進めているが、機密性の高いソースコード、規制対象データ、またはミッションクリティカルなインフラストラクチャーを管理する組織では、厳格なセキュリティ要件やコンプライアンス要件に直面することが多く、パブリッククラウド上のAIプラットフォームの利用が制限される場合があると説明する。特に規制業種の企業にとって、AIの導入には、AIを稼働させる場所、AIがアクセスできるデータ、そしてAIシステムのガバナンス方法について高いレベルの管理が求められているという。
オンプレミスなどの環境で運用可能なIBM Bobのセルフホステッド型は、顧客が管理するインフラストラクチャー上でAIを活用できるようにし、データ所在地、セキュリティ・ポリシー、AIガバナンス、およびソフトウェア開発ワークフローに対して、より高度な管理を必要とする組織向けに設計されている。
多くのAIコーディングツールやソフトウェア開発ツールが、データを外部サービスへ移す必要があるのに対し、IBM Bobのセルフホステッド型では、顧客のコード、アプリケーションコンテキスト、およびデータが既に存在している環境内で、AIを活用したソフトウェア開発およびモダナイゼーション機能をデプロイできる。
IBM Bobの柔軟なデプロイメントオプションにより、企業はAIを利用するためにデータを外部へ移動するのではなく、データを管理している環境にAIを導入できる。企業は、ライセンス契約済みの対応モデルをオンプレミス環境で利用して、インターネットから隔離されたエアギャップ環境で利用できるほか、ハイブリッド構成により、IBM Bobを対応する外部モデルサービスと連携させることもできる。
多くのAI開発ツールは主としてクラウドネイティブ環境向けに設計されているが、企業のモダナイゼーションでは、アプリケーションやデータが、オンプレミス、プライベートクラウドなどの管理された環境にまたがって分散していることが一般的となっている。IBM Bobの柔軟なデプロイメントオプションにより、組織はさまざまなインフラストラクチャー環境やモデル上でAIを活用したソフトウェア開発およびモダナイゼーションを推進でき、AIの本格導入につなげられるとしている。