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NTTデータ四国、OSSを活用した自治体向けの総合文書管理システム

 株式会社NTTデータ四国は2日、自治体向けの総合文書管理システム「らく2文書主任」をリニューアルし、8月1日より提供開始したと発表した。基盤をOSSに変更しているほか、マルチブラウザおよび英語表示への対応など、多くの機能強化を行っているという。

 「らく2文書主任」は、公文書管理法に完全対応した総合文書管理システム。文書作成、電子決裁、保管管理、文書検索/複写/抽出などの機能を備えており、迅速な電子決裁と蓄積されたデータの利活用を実現。庁内文書の電子化率を向上させることで、内部事務の効率化を図れるという。

 今回のリニューアルでは、文書の作成から電子決裁、保管・廃棄まで、文書ライフサイクルを管理するすべての機能を標準で提供するほか、ユニバーサルデザインによる画面設計、直感的なインターフェイスの採用、画面の項目をユーザーが自由にデザインできる機能などを搭載し、ユーザーにとっての利便性を向上させた。

 さらに、自治体によって異なる文言、帳票、文書記号番号などは、設定ファイルの変更、Excelによる帳票設定、システム設定により、追加のカスタマイズ開発をすることなく、標準機能で対応できる点もメリット。電子決裁では、起案内容や金額などの条件によって、自動的に最適な決裁者をチェックする可能なため、ルールに従った決裁を実現するとしている。

 また、OSSの活用とマルチブラウザおよび英語への対応により、将来のクライアント環境や職場環境の変化に対して、柔軟に対応できるようになったとのこと。特にOSSの活用により、ライセンス費用を削減しているので、導入費用や保守費用の軽減を実現した。

 なおNTTデータ四国では、パートナー各社と全国販売を展開し、5年間で10億円の売上高を見込んでいる。

石井 一志