日本IBMのナレッジとセコムの機動力を融合、両社がセキュリティ分野で協業


 セコム株式会社、セコムトラストシステムズ株式会社(以下、セコム)、日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は9日、情報セキュリティ分野で協業し、サイバー空間におけるさまざまな脅威から顧客の情報資産を守るサービスを提供することで基本合意。今後、新たな市場創出に向けて検討を進めるとした。

 具体的に、それぞれの得意領域や経営資源を生かして、トータルな情報セキュリティサービス「トータル・セキュアサービス(仮称)」の開始(10月予定)や、「アドバンスト・セキュリティセンター」の設立を検討するなど、広範な提携を開始する。

 「トータル・セキュアサービス(仮称)」では、インターネットの脅威、脆弱性、攻撃手法を調査・研究する調査機関「X-Force」のナレッジの共有と、セコムの経験に裏付けられた初動対応、数々の現地対処で鍛えられた高い技術力・機動力を融合。顧客のよう要請に応じてオンサイトで対応する「プロフェッショナルサポートサービス」の連携など、両社の得意分野を持ち寄り、「セキュリティプランニング」「運用オペレーション」「初動対応」「統計・見直し」のライフサイクルをサポートする。まずは不正侵入防止(IPS)サービスから提供をはじめ、順次提供範囲を広げていくという。

 販売面でも提携。両社の販売網を最大限に生かすことで、より幅広いマーケットに提案し、事業拡大を推進するとしている。

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(川島 弘之)
2012/7/9 11:53