ブリスコラ、オンプレミスやクラウド間でデータ連携させる「Concord」


 株式会社ブリスコラは21日、自社内に設置したシステム(オンプレミス)とクラウド、あるいは複数のクラウドサービス間でデータ連携を実現するクラウドサービス「Concord(コンコード)」の提供を開始した。

 Concordは、クラウドのデータを連携させるサービス。Amazon、Google、salesforce.com、Microsoft、Oracle、IBM、SAP、NetSuite、SuccessFactors、Taleo、IIJなど主要なサービス数百種類に標準対応している。

 クラウドサービス利用者は、オンプレミスとクラウドの連携や、パブリック・プライベートクラウドを連携させたハイブリッドクラウドなどを実現可能。サービス事業者は、サービス利活用の促進、新たな付加価値の創出、世界に向けた新サービスの開発が可能になるという。

 OSや仮想化ソフトにはOSSを採用。プロビジョニングツールや運用・監視ツールは独自に開発。各種クラウドからデータを読み書きする「コネクタ」や、クラウド連携の定義情報「スクリプト」を標準化し、再利用可能にすることで価格に抑えたとする。

 価格は、1社あたり30万円/週から。アプリケーション利用料のほか、2コネクタ、インテグレーション、保守サポートが含まれる。

 機能としてはこのほか、データに対する正確な日時情報の付与から存在証明と非改ざん証明を行うタイムスタンプ機能や、ロールベースのアクセスコントロール、ユーザー・システムアクティビティのログ記録などを備える。

 ブリスコラは、クラウド専門の事業企画会社。国内政府系クラウドサービスの構築および各種企画の策定、標準化に取り組むクラウド標準化団体の所属メンバーで設立された。

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(川島 弘之)
2011/6/21 16:34