導入から保守・監視・教育までを含めた仮想サーバー統合パッケージ「巻き取り君」


 株式会社アイティフォーは23日、サーバー統合パッケージ「巻き取り君」を同日より販売開始すると発表した。個別に構築していたサーバー群を仮想化技術で集約することにより、運用コストの削減を実現する。価格は898万円。

 「巻き取り君」は、VMwareを用いてサーバーを統合するパッケージソリューション。仮想サーバー環境構築用のx86サーバー(8コア)を2台と、管理サーバー1台、共有ストレージと監視端末、といった環境を構築し、12台程度の仮想マシンをこの上で動作させる。このパッケージでは、バックアップシステムおよびVMware HA、vMotionなどで信頼性を確保するほか、導入作業から1年間のオンサイト保守と監視、2日間の管理者教育などまで、必要なものがパッケージ化されているので、容易な導入が可能という。

 アイティフォーの試算によると、12台の物理サーバーを巻き取り君で統合した場合、機器購入で720万円の削減、保守料と電気代で年間72万円の削減が可能とのこと。また、コロケーションサービスなどを利用してデータセンターに預ける場合でも、「巻き取り君」で物理サーバーの台数を削減すると、年間180万円の削減が可能とした。

 また、夏場の電力不足に向けた消費電力の削減についても、サーバー台数の削減・統合によって対応可能。BCPの導入にあたっても統合が効果的に働くとのことだ。

 なお同社では、今後1年間で20セットの販売を目標としている。

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(石井 一志)
2011/5/23 13:25