山梨県内10市町村が財務会計をクラウド化、NECの「GPRIME for SaaS」で


 NECは10日、山梨県内10市町村(南アルプス市・甲斐市・笛吹市・上野原市・道志村・西桂町・忍野村・山中湖村・小菅村・丹波山村)に対し、財務会計システムを共同で利用するクラウド環境を提供すると発表した。忍野村と丹波山村で4月より利用を開始し、他市町村においても現行システムの切り替え時期に併せて順次開始する。

 NECでは、地方公共団体の基幹業務システムをデータセンターからクラウドサービスとして提供する「GPRIME for SaaS」を2010年1月より販売している。10市町村は、同サービスのうち、予算編成・歳入/歳出・出納・決算の管理を行う財務会計機能を利用する。

 10市町村ではこれまで、それぞれ独自に基幹システムを構築・運用しており、システムのコスト削減、職員負担の軽減、環境変化への迅速な対応などが課題となっていた。このような中、財務会計には決算統計の県への報告資料・議会説明資料・監査資料など業務上共通化できる部分が多かったため、これを統合。財務会計システムを共同で利用することで、コスト削減を実現するとともに、確保した職員リソースを住民サービスの強化につなげ、今後のさらなる住民満足度向上を目指すとしている。

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