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CTC、LinuxベースのCumulus社製ネットワークOSを国内で提供

共通スキルでサーバー・ネットワークの運用が可能に

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は13日、米Cumulus Networks
(以下、Cumulus社)と販売代理店契約を締結し、同社のネットワークOS「Cumulus Linux」を提供開始すると発表した。Cumulus社と販売代理店契約を締結したのは、国内で初めてという。

 Cumulus社は、ネットワーク機器向けにネットワークOSを提供するベンダー。Facebookが提唱するOpen Compute Project(OCP)やOpenStackのコミュニティなどに参加しており、ネットワークOSの標準化に向けて積極的な活動を行っている。

 今回CTCが販売する「Cumulus Linux」は、汎用的なネットワークスイッチ向けに提供されているLinuxベースのネットワークOS。これを利用すると、従来のネットワークスイッチに比べて価格が安いだけではなく、サーバーOSとして広く普及しているLinuxをベースとしていることから、サーバーエンジニアのスキルセットで運用・監視を行える点がメリットになるという。

 このためエンドユーザーは、サーバー、ストレージ、ネットワークの一元管理により、オペレーションコストを削減できるほか、OpenStackなど、さまざまなオープンソースソフトとの連携によるサービス向上も見込めるとのこと。

 ライセンスは、1年間の使用を前提に販売するサブスクリプション形式で提供され、最小構成の場合、1スイッチあたり10万円からの予定。なおCTCでは今後、Cumulus Linuxおよび関連製品を組み合わせたOCPソリューションを開発・販売していく考えで、関連製品や導入支援を含め、3年間で20億円の売り上げを目標としている。

石井 一志