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日本オラクル、1000以上の機能強化が行われた業務アプリ「PeopleSoft 9.2」

 日本オラクル株式会社は23日、業務アプリケーションの新版「PeopleSoft 9.2」を同日より提供開始すると発表した。すでにPeopleSoftを利用している企業は、機能追加パッケージ「Feature Pack」をインストールすることで、システム全体をアップグレードすることなく、新機能を利用可能である。

 PeopleSoft 9.2は、人材管理アプリケーション「PeopleSoft Human Capital Management(HCM) 9.2」をはじめ、「PeopleSoft Financials 9.2」や「PeopleSoft Supply Chain Management(SCM) 9.2」などから構成される業務アプリケーション製品群。新機能の追加や既存機能の拡張など、1000以上の機能強化が行われており、モバイル機能や直感的に操作できるよう、ユーザーエクスペリエンスを向上しているという。

 業務機能については、PeopleSoft HCM 9.2において、人材管理用の各種テンプレートや期中人事評価用機能をはじめ、操作性が向上した応募者セルフサービス、ラーニングダッシュボード、再構成された勤務表入力機能などを提供。PeopleSoft Financials 9.2とPeopleSoft SCM 9.2では、一般会計機能「General Ledger」による仕訳の承認、ヒストリーマッチング法の活用、仕入れ先登録機能「Supplier On-Boarding」、収支予測、マルチディメンション・プロジェクトレート定義、資産除去債務会計、電子調達、経費精算の機能などが提供される。

 また、企業内向け検索エンジン「Oracle Secure Enterprise Search」と連携して、フリーテキストで検索可能な機能も提供される。ユーザーは、あらかじめ用意された120以上のインデックスを使用し、迅速かつ正確な検索結果を得ることが可能。さらに、検索結果から業務などのアクションを起動できるので、検索から業務までの、一連の利便性が高められている。

 このほか、最新の技術基盤「PeopleSoft PeopleTools 8.53」が提供する「Related Actions Framework」により、メニューをたどらなくても見やすい画面デザインによるナビゲーションを実現しているほか、「アクティビティガイド」の機能により、段階的なプロセスを直感的な画面操作で実行できるとした。

 保守管理面では、システムを最新の状態に維持する「PeopleSoft Update Manager」がにより、効率的な保守運用管理を実現。過去の保守運用管理状況にかかわらず、システムを自動的に最新状態に保つ機能が提供される。

(石井 一志)